スタイルブランディング®コラム

マネジメントの中核となるもの/スタイルブランディング®コラム

(2010-12-01)


起業家精神によるイノベーションは、
マネジメントの域外あるいはマネジメントの周辺に
位置するものとは考えられなくなる。
起業家精神によるイノベーションこそが、
マネジメントの本質となり中核となる。

               ~P.Fドラッカー「すでに起こった未来」

引用:「変革の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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前回の引き続きになりますが、
ドラッガーが言う「マネジメントの域外」というのは、
「組織ありきの業務」ではなく、「業務ありきの組織」という意味に、私は捉えました。

私が体感した「起業家精神」を前回、記しましたが、
それで言うと、「ある変化」を察知した起業家は、
「あるイノベーション」を起こすべく、既存の組織の既得権を顧みず、
平気で組織を変更する。そして一気に目的を果たそうとする。

そこには、「人」や「思い」「プライド」・・といった、
簡単には割り切れない積み重ねられたものがあり、
組織に属する人たちがどう受け止めるか?といった
課題も顕在化してくることも事実です。

もちろん、そんな極端なやり方しかない訳ではないですが、
従来のことにとらわれて、
「新しいことをしたいがどの組織も忙しすぎて、手がだせない」
と考える経営者だとしたら、それは自らが「生き延びられない組織」
を容認することになるのではないでしょうか?

株式会社スタイルブランディング
平山正人