スタイルブランディング®コラム

起業家精神に報いる組織/スタイルブランディング®コラム

(2011-12-01)


起業家精神を中心に、諸々の関係を構築しなければならない。
報酬、報奨、人事を起業家精神に報いるものにし、
起業家精神を阻害するものにしてはならない。

              ~P.Fドラッカー「イノベーションと起業家精神」

引用:「変革の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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前回のコラムで、

>一口に「起業家になれる構造が必要」といっても、
>実際は「起業家的な精神を持ち行動がとれる」と考えた方が現実的です。

と記述しました。つまり、「起業家精神」といっても、
企業内組織においては、上記のような考え方が、現実的であると思うからです。

また、
>私の持論ですが、これからの組織形態は、
>ピラミッド型→プロジェクト型、またはアメーバー型で
>あるべきと考えています。
とも記述しました。

それを前提に、今回の言葉を捉えると、
「人事=処遇・役職は任命制であるべき」というのが私の持論です。

つまり、役職が任命制である以上、任務が終わればその役職も終了する。
その役職に就いている期間は、その役職手当が処遇され、役職を降りれば
その手当もなくなる。という考え方です。

これだと、役職や手当に関して「既得権」がなくなり、
その時々の課題や任務に応じて、組織編成がしやすくなります。
つまりピラミッド型組織ではなく、プロジェクト型やアメーバ型の組織編成が
可能になるカルチャーになります。

また、「起業家精神に報いる」という点においては、
任命制人事であることにより、「抜擢」がしやすくなります。
ある時期だけ、「時限的に任命」をして処遇も与え、その期間が終了すれば、
「任命も終了」します。「降格感」もありません。

もちろんこれを定着させるには、
土壌(カルチャー)つくりを入念に行う必要があります。

既得権だらけの組織がまわりにありませんか?
自分の首を、既得権でしばっていませんか?

株式会社スタイルブランディング
平山正人