スタイルブランディング®コラム

オーケストラが明日の組織のモデル/スタイルブランディング®コラム

(2007-09-01)


明日の組織のモデルは、オーケストラである。
250人の団員はそれぞれが専門家である。
チューバだけでは演奏できない。
演奏するのはオーケストラである。
オーケストラは、250人の団員全員が同じ楽譜をもつことによって演奏する。

               ~P.F.ドラッカー「ポスト資本主義社会」

引用:「経営の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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「全員が同じ楽譜をもつことによって演奏する」
全員が専門家だからこそ、これが大切なのでしょう。

特に、それぞれが役割分担された仕事を行なっている組織をマネジメントする際は、
これが難しいと思います。
私自身が人事部門のマネジメントをしていた際は、これが中々難しいことでした。
営業部門のような、組織としての明確な共通目標がない分、
「自分が頑張ることで組織に貢献する」という雰囲気を醸成することに、大変苦労した覚えがあります。

ミーティングの際に、全員の仕事を載せた業務スケジュール表を使って、
それぞれの業務のピークやボリュームを理解してもらったり、
人事評価の評価項目に、その時期の組織における重点課題を載せて、
達成度合が全員に影響するようにしたり・・色々と工夫してみました。

話は変わりますが、「オーケストラの指揮をやってみたい!」という
夢を持つ方が多くいらっしゃるそうで、ある社会人スクールの会社がその夢をかなえる
カリキュラムを作り、卒業実習が楽団の指揮をやるという講座があるとのこと。
その応募者が、企業の経営者や役職者、定年退職をしたビジネスマンが多いそうです。
組織マネジメントに悩んだ人たちが、
「一度はオーケストラのような一糸乱れない組織マネジメントをしてみたい!」という願望の
対象として、オーケストラを見ているのかもしれませんね。

株式会社スタイルブランディング
平山正人