スタイルブランディング®コラム

戦略計画とは何か/スタイルブランディング®コラム

(2007-12-01)


戦略計画とは何か。
それは、リスクを伴う起業家的な意思決定を行い、
その実行に必要な活動を体系的に組織し、
それらの活動の成果を期待したものと比較測定するという連続したプロセスである。

              ~P.F.ドラッカー「マネジメント」

引用:「経営の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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どんな仕事においても「比較測定」が重要であることは間違いないと思います。
身近で見聞きする言葉で言うと、「予実管理」や「進捗管理」といったところかなと感じました。

しかしながら、「~測定」と「~管理」とでは大きく違うのではないかと思います。
よく、営業部門の数字報告を聞いていると実際の数字と予算との差異の報告が
なされ、進捗が遅れている場合はその要因らしきものを付け加えて「頑張ります」
という言葉で締めくくるという光景を目にしませんか?

逆に進捗が進んでいると、「誰々が頑張って○○という企業から受注しました」
「さらに上乗せします」という報告もよくあるのではないでしょうか?
これで営業報告が終わっている企業はありませんか?
それでは、「比較測定」とは言えません。

進捗が良くても悪くても、予測していたもの(数字だけでなく要因も含めて)
と何が同じで何が違うのか?これを連続したプロセスで追いかけて、
更に次の計画に反映させたり、計画を修正したりすることに使っていくことが、
リアルな戦略計画だと私は理解しました。

最初にたてた計画は、すでにファイルングされて書類の山に埋もれていませんか?

株式会社スタイルブランディング
平山正人