スタイルブランディング®コラム

自らの成長を促す問い/スタイルブランディング®コラム

(2009-06-01)


今日でも私は「何によって人に憶えられたいか」を自らに問い続ける。
これは自らの成長を促す問いである。
なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として
見るよう仕向けてくれるからである。

                 ~P.Fドラッカー「非営利組織の経営」

引用:「仕事の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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以前のブログで、「何によって人に憶えられたいか」という言葉を引用しました。
その際、「我々は、この問いに対する答えを掴むために頑張っているのかもしれない」という
見解を述べました。

ここでのドラッカーは、結果的に何で憶えられたいか?というよりは、
憶えられたい何かを目標に、それに向けて行動することが成長に繋がる
といった、必然性を持つことを言っているように捉えます。

であれば、「何によって」の目標設定が重要になりそうな気がしますが・・

スタンフォード大学教授のジョン・クランボルツは、
「計画された偶発性」という考えを示しています。
以前にもこの言葉もブログでご紹介しましたが、ようやくすると2点です。

1.個人のキャリアは偶然に起こる予期せぬ出来事によって決定されている事実
 があり、その偶発的な出来事を、主体性や努力によって最大限に活用し、力に
 変えることができる。
2.偶発的な出来事を意図的に生み出すように、積極的に行動することによって、
 キャリアを創造する機会を生み出すことができる

-引用文献/Planned Happenstance:Constructing Unexpected Career Opportunities,
JournalofCounseling&Development vol.77 No.2~
Mitchell,k.e.,lEVIN,A.S.&krumboltz,j.d.1999

クランボルツの考えを引用すると、明確な目標を持っても、
自分では考えられなかった、様々な偶発的な出来事が起こる事は事実で、
その出来事を前向きに捉え、主体的にかかわり、自らのキャリア創造に
活かしていく行動を取っていくことが大事だということです。

「何によって」の目標設定は大事ですが、そのプロセスにおいては
柔軟な発想と行動が取れないと、思うような結果にたどり着かないのかもしれません。

株式会社スタイルブランディング
平山正人