スタイルブランディング®コラム

自らの強みに集中せよ/スタイルブランディング®コラム

(2009-11-01)


不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。
自らの強みに集中すべきである。
無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、
はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。

               ~P.Fドラッカー「明日を支配するもの」

引用:「仕事の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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現実的なことを言えば、「強み」だけで世の中を生きていける人は、
ごく限られた人だと思います。
日常の仕事の中において、不得手なことを要求されることは多々あります。
また、自分自身がキャリア形成のどの段階に位置するかによって、
「不得手な事の改善」と「強みの発揮に集中」のバランスが変わってくるのではないでしょうか。

マネジメントする立場としては、自分のチームメンバーや、周囲のブレーン、
経営陣たちが、それぞれどんな「強み」と「不得手」を有しているか?を
きちんと把握しておくことが重要です。

スポーツでの試合での選手の起用方法や、
試合までの動機付けの仕方をなどを考えると、わかります。

選手たちは、ここぞという場面で準備してきた「強み」を発揮することを
要求されるので、その意図を理解し、期待に応え、強みを発揮することに
集中できるのだと思います。

それは、「不得手なことはしたくない」というマイナスな思考ではなく、
「不得手なことにも全力で取り組む」という前提というか覚悟がベースに
あった上で、「強みの発揮に集中する」という舞台に立てるということを、
選手たちに自覚させているからです。

リーダーもメンバーも、同じ前提に立ち、同じ覚悟をすることが、
このドラッガーの言葉を実践する大事な要素の一つだと思います。

株式会社スタイルブランディング
平山正人