スタイルブランディング®コラム

組織内の摩擦はなぜ起こるか/スタイルブランディング®コラム

(2006-10-15)


組織内の摩擦のほとんどは、たがいに相手の仕事、仕事のやり方、
重視していること、目指していることを知らないことに起因する。
問題は、たがいに聞きもせず、知らされもしないことにある。 

                       ~P.Fドラッカー「明日を支配するもの」

引用:「仕事の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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前回と前々回に取り上げた言葉
「ともに働く人を理解する」「ともに働く人に伝える」に関係する言葉です。

この内容は、キャリアカウンセリングをしていても悩みの要因としてよく出てくる内容です。
「上司が何を考えているかわからない」「一方的に方針が降りてきた」
という社員の悩みは、「先が見えない」「何のためにやっているのかわからない」といった、
個人のキャリア選択の問題にまで繋がっていくのです。

逆に、部下や後輩を持っている人や経営者、幹部から見ると
「方針が浸透しない」「わからないのに聞いてこない」といった不満の声となり、
双方に溝が出来ていく場面が見受けられます。

このような状態を良くないと感じて、問題意識を持っているうちはまだいいのですが、
そのうち互いに関心がなくなり、自分のことだけをやっていればよいというような
組織や関係になってしまったら、血の通った仕事ができず、思うような成果は生まれません。

逆に言えば、摩擦のない組織なんてありえないでしょう。
摩擦があり、そこで話し合ってお互いの思いや目的を知り、共有することで、
より強い組織になるのではないでしょうか?

今、そのような事で悩んでいる方が多くいらっしゃると思います。
遅くはありません。
ちょっと勇気を出して声をかけ、思いを交換してみるのはどうでしょう。

株式会社スタイルブランディング
平山正人