スタイルブランディング®コラム

資源を割り当ててこその戦略計画/スタイルブランディング®コラム

(2008-02-01)


最善の戦略計画さえ、仕事として具体化しなければ、よき意図にすぎない。
成果は、組織のなかの主な人材を割り当てることによって決まる。
戦略計画は、将来において成果を生むべき活動に割り当てて、初めて意味をもつ。
さもなければ、約束と希望はあっても戦略計画は存在しない。

           ~P.F.ドラッカー「マネジメント」

引用:「経営の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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戦略計画についての最後の言葉です。
私が昔、ある会社も人事部門のマネージャーをやっていた時、
会社の経営計画に合わせた人事部門の事業戦略を作成して提出した事があります。
その際、その計画を達成するための人員計画において、現メンバーで不足の
部分を「採用によって補充」「求める人物像は○○」といった補足をつけて計画に入れました。

「希望はわかったから現実的にできる計画にしてきなさい」
経営会議において社長に言われました。
人の採用を否定しているのではなく、仕事として具体化されていなかったので、評価されなかった訳です。

人が当てはまらない重要な仕事を計画する事ほど、危険なことはありません。
「希望的観測」と「具体的な戦略」とでは天と地ほどの差があります。

ヒト・モノ・カネとはよく言ったものです。
今、お手元にある戦略計画の束を確認してみてください。
仕事として具体化していますか?
プレゼン前ならまだ間に合います。資源を割り当ててみてください。

株式会社スタイルブランディング
平山正人