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階層が一つ増えると雑音は倍になる/スタイルブランディング®コラム
マネジメントの階層が増えるごとに、組織は硬直性を増す。
階層の一つひとつが意志決定を遅らせる。
情報理論の法則によれば、情報量は、情報の中継点
つまり階層の数が一つ増えるごとに半減し、雑音は倍となる。
~P.F.ドラッカー「マネジメント・フロンティア」
引用:「経営の哲学」著者:P.F.ドラッカー/編訳:上田惇生/発行:ダイヤモンド社
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ドラッガーのこの言葉はなんとも言えません。
仕事がら、企業の組織形態についてお伺いする機会が多くあります。
そんな時、
「うちは階層が多くて組織がバラバラだからどこが何やっているかわからない」
という言葉を聞きます。
その場合は、このドラッガーの言葉も当てはまるでしょう。
反対に、「うちは社長以下、全員フラットだから階層もあってないようなもの」
という言葉も多く聞きます。
うまくいっていれば
「風通しがよく意思決定が早い組織」
「それぞれが主体的に立場に捉われることなく意見が言える組織」
と言えるでしょう。
しかし、うまく機能していない場合、
「すべて社長発信の組織」
「すべて社長に意思決定を委ねる組織」
「役割を放棄できてしまう組織」
「みんが同じことをやっている組織」
となってしまいます。
やたらに階層が多い組織もどうかと思いますが、
ただ単に階層をなくそうとする考えもどうかと思います。
「無責任な組織」になっていないか?
検証する必要アリです。
株式会社スタイルブランディング
平山正人